国際委員会から第13回「ユネスコカフェ」のご案内
<仮題>「国際平和を探求するカリキュラム~これからの国際理解教育・平和教育のために」
日本国際理解教育学会 国際委員会は、ユネスコを含む国際機関の最新動向を学会員の皆様と共有とする場として2022年度より「ユネスコカフェ」を開催しています。
複合的な危機を抱え、地球文明そのものの終焉さえ懸念される時代にあって、国際理解に基づいた国際平和のための教育には、いま何が求められているのでしょうか。第13回ユネスコカフェは、本学会の設立総会(1991年)以来の会員で、独自のカリキュラムを用いて国際平和の問題について取り組んでこられた現場での経験をもとに、このほど『高校地歴・公民科 国際平和を探究するカリキュラム~国連を超えて』(法律文化社 2024年3月)を出版された、野島 大輔さんから話題提供をしていただきます。このたび改定されたユネスコ新勧告(2023年)が提起することがらをも踏まえつつ、これからの国際理解教育・平和教育のあり方について、語り合ってみましょう。
話題提供者の野島 大輔さん(現:立命館大学 国際地域研究所 客員協力研究員)は、もとは国際法(国際人道法)の専攻で、国際機関の職員や研究者になることを目指していましたが、ボランティア・リーダーを務めた国際学生キャンプでの悲痛な経験から、夜間高校の教員を経て「新国際学校」の社会科教員となり、国際関係学を日本国内の中等教育に還元するワークに、これまで尽力してこられました。またその傍ら、40代で大学院に戻って国際的な平和教育の研究に取り組み、平和教育のジャンルを国際関係学の中に導入する試みにもチャレンジしました。
同書で紹介されているカリキュラムは、紛争解決法の基礎を学んだ上で、国際関係史上の大きな紛争の解決を考え、限界が指摘されている国際連合の次にあるべき国際社会の新たな仕組みを、高校生たちが個人・グループで考案する、という骨子になっています。
カフェでは、そのカリキュラムの概要や、生徒の創り上げた構想案を紹介しながら、国際関係学と教育学の接点領域で直面した様々な困難との出遭いと、それへの対処の方策(カリキュラム・メイキング)の実情についても触れて頂きます。気候変動や格差の拡大に加えて、ウクライナやガザをはじめとする各地での深刻な戦乱が発生する時勢にあって、わたしたちに求められている地球的な課題をどのように克服するのか、特に若い世代の院生会員や研究者の方々に、奮ってご参加頂きたいと思います。
この本学会イベントをより有意義な議論とするために、本ユネスコカフェではESDやユネスコスクールをはじめユネスコの諸事業にさまざまな形で関わっておられる皆様と一緒に勉強して参りたいと考えております。ぜひ積極的にご参加ください。
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【JAIE国際委員会 第13回ユネスコカフェ】
日時:5月23日(木) 19:00-21:00
https://zoom.us/j/96260683735?pwd=MkRrcXF2TkJJQmJwOTEyZ3RmOVFXQT09
ミーティング ID: 962 6068 3735
パスコード: 274841
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https://forms.gle/P2UzCespReTDgQh48
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日本国際理解教育学会 国際委員会(jaie_international_2022@googlegroups.com)
問い合わせ先 阿部裕子 (hiabe@ed.tokyo-fukushi.ac.jp)