研究・実践委員会「地域の多文化化と国際理解教育」プロジェクト第4回公開研究会のお知らせ
「ボランティア」を「養成」する?―地域における担い手の育成に関する葛藤と問題提起
本プロジェクトでは、地域がより多文化化しゆく現代における国際理解教育のあり方やその意義を探ることを目的として活動してきました。そしてその前提として国際理解教育において地域の多文化化の現状とその課題をどうように読み解くのか、また、地域の多文化化における実践をどのようにデザインしうるのかなどの問いを立てて議論することを進めてきました。
そして昨年度からは、委員会全体の「国際理解教育の担い手をどうするか」というテーマを受け、本プロジェクトの趣旨にてらし「地域の多文化化に応じる/多文化共生を創り出す教育」として、実践の担い手とその‟育成”について考えてきました。特に地域実践においては実践やその担い手、およびその‟育成”のあり方は実に多様かつ変容的であり、また、それぞれの概念や枠組み自体が問い直される場面もあります。こうした点をふまえつつ、(学習者を対象とした)地域実践、さらには地域実践の担い手‟育成”にかかわる実践に着目して進めていきます。
この度、本研究プロジェクトの上記のテーマと関連した議論の場をひらくことで意見交換などを活発化させるため、下記の通り、公開研究会をオープン・ディスカッションの機会として設けさせて頂くこととなりました。ご興味ある方のご参加・ご意見をお待ちしております。
【内容】
地域で外国籍住民や外国語母語話者などに提供されている日本語教室の多くはボランティア活動に支えられている。担い手確保のために実施される「ボランティア養成講座」はすっかり定着している。しかし、様々な課題もある。本発表では、発表者自身のボランティアとしての経験や葛藤をふまえ、これらの課題を考察し、問題提起を行う。
ベティーナ・ギルデンハルト
同志社大学・グローバル・コミュニケーション学部 准教授
日本語学習支援ボランティアとして地域の日本語教室で活動経験
● はじめに:プロジェクトの概要と趣旨説明
● パート1 :プレゼンテーション(問題提起)
● パート2 :オープン・ディスカッション
趣旨にてらし、パート1を受けて、フリー・ディスカッション形式で意見交換を行う場を設けます。
※参加人数をふまえ、Zoomのブレイクアウトルーム機能によりグループに分かれて行う可能性もあります。
【参加】
参加費無料
お申込先:https://forms.gle/Jvw6qCjBqG5CK5Qi7
申込締切:10月3日(木)
※お申込み頂いた方々のメールアドレス(申込時にご記載頂いたもの)にZoomのアクセス用URLなどを含むご案内メールを開始までにお送りいたします。
【お問い合わせ】
yt.nagumo.edw@gmail.com
南雲勇多(奈良教育大学)