第13回「平和の文化」連続トークのお知らせ
日本国際理解教育学会内に新設された重点課題事業タスクチームでは、「平和の文化」をテーマとする連続トークの実施を活動の一つの柱としています。国際理解教育の原点でもある「平和の文化」を基本テーマに据え、多くの会員による多様なサブテーマ・切り口での話題提供を通して、会員間に多様な語り合い、学び合いを生み出す連続トークをつくり出したいと思います。
教育におけるノンヒューマン:「ネンキンさんワークショップ©」
教職員研修の実践報告
日時:2024年12月7日(土) 19:30~21:30
開催方法:オンライン Zoom *お申し込みされた方にZoom URLをお送りします。
話題提供者:萱原真希さん
<プロフィール>
聖心女子大学大学院人文社会科学研究科博士後期課程2年、早稲田大学教師教育研究所招聘研究員、駒澤大学総合研究部非常勤講師。高校教員を経て、東北大学大学院教育学研究科総合教育科学専攻博士前期2年の課程を修了後(テーマは米国連邦政府の男女別学教育政策研究)、研究から離れて企業で勤務。しかし、子育て(特に鹿児島県奄美大島への親子離島留学経験)の中でうまれた問いの探求のために、急遽再び教育学研究の道へ。専門の研究テーマは、英国チャールズ国王が提唱するハーモニー原則に基づく教育的アプローチである「ハーモニーの教育」。人間と自然(non-humanやmore-than-human worldを含む)が共通にもつ原則をもちいた教育実践アプローチのなかで、子どもたちが人間を超える体験をし、惑星地球と一体化する世界観を描くべく研究に邁進中。
※ノンヒューマン論考の参照先:日本文教出版ウェブマガジン「学び!とESD」
https://www.nichibun-g.co.jp/data/web-magazine/manabito/esd/esd052/
https://www.nichibun-g.co.jp/data/web-magazine/manabito/esd/esd053/
概要:
2020年代に入り、ユネスコが刊行した『私たちの未来を共に再想像する:教育のための新たな社会契約』(Reimagining Our Futures Together: A New Social Contract for Education)、及び『平和と人権、国際理解、協力、基本的自由、グローバル・シチズンシップ及び持続可能な開発のための教育に関する勧告』(Recommendation on Education for Peace and Human Rights, International Understanding, Cooperation, Fundamental Freedoms, Global Citizenship and Sustainable Development)の両教育関連文書は、“non-human” “more-than-human” “other species” “other beings” “other living beings” という一連の表現をもちい、人間がもつ〈人間ならざるもの〉に対する責任に言及した。人間中心主義への反省が教育において求められる今、私たちはどのような実践を通じてそれを推進することができるのだろうか。今回のトークでは、話題提供者からnon-humanやmore-than-humanといったキーワードの起源やその意義を紹介し、〈人間ならざるもの〉の研究動向を参加者のみなさんと共有する。さらに、令和5・6年度和歌山県白浜町教育委員会指定研究プロジェクトで進めてきた「持続可能な学びを実現する学校づくり」の一環でおこなった「ネンキンさんワークショップ©2024 Nagata Lab」教職員研修の実践とアンケート結果の分析を報告する。それを元に、参加者のみなさんにはノンヒューマンをテーマにした教育実践の意義や可能性を自由に語っていただきたい。
申し込み先:https://forms.gle/Mv1Q7CWyVx2nuaFG9
※お申し込み締め切り2024年12月6日(金)17:00
問い合わせ先:重点課題事業タスクチーム 山西 yyuji★waseda.jp ★を@に変えてくお送りください