第10回「平和の文化」連続トークのお知らせ

日本国際理解教育学会内に新設された重点課題事業タスクチームでは、「平和の文化」をテーマとする連続トークの実施を活動の一つの柱としています。国際理解教育の原点でもある「平和の文化」を基本テーマに据え、多くの会員による多様なサブテーマ・切り口での話題提供を通して、会員間に多様な語り合い、学び合いを生み出す連続トークをつくり出したいと思います。

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日本国際理解教育学会 重点課題事業(2022~2024年度)

第10回「平和の文化」連続トーク

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◇ タイトル:イスラームに関する絵本の翻訳・絵本をめぐる旅・絵本トークの実践報告

◇ 話題提供者:前田君江さん

*日時:2024年5月25日(土) 19:30~21:30
*オンライン開催:お申し込みされた方にZoom URLをお送りします。
*お申込みURL:https://forms.gle/rUX77UtHnvqCncEY8
*お申込み締切:2024年5月24日(金) 16:00 
* ご登録いただく情報は本企画の参加者管理、今後の企画のご連絡にのみ利用します。

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◇ 前田君江さんプロフィール
東京外国語大学ペルシア語学科卒業。1999-2000年にイランに語学留学。学術博士。日本学術振興会特別研究員を経て、2007年より東京大学教養学部非常勤講師。研究対象としていたイラン現代詩人が絵本作家だったことから、絵本に関心をもつようになり、現代中東文学研究の一環としてイラン・トルコ・アラブ首長国連邦・ジョージアで絵本の調査を行った。出版社への持ち込みも行い、英語絵本『ラマダンのお月さま』『イードのおくりもの』『石たちの声がきこえる』を翻訳出版し、「イスラームに関わる絵本」について講演や絵本展示を行った。日本国際理解教育学会の 2016-18年度特定課題研究「難民問題から国際理解教育を問う」に参加し、同絵本タスクチームとして難民絵本100余冊を収集し、ワークショップを約10回にわたり開催。2020年出版社ゆぎ書房を創立。難民絵本タスクチームの小野寺美奈・當銘美菜・山西優二と共訳した『ぼくのなまえはサンゴール』を2024年5月末に出版予定。

 概要

絵本という表現媒体に興味を持ち始めた頃、当時自分が専攻していたペルシア語文化のなかで価値のある作品を翻訳紹介しようと試み、日本の出版社への持ち込みを行ったが、うまくいかなかった。やがて、日本の絵本のマーケットで他と競合せずインパクトがある絵本は何かを必死で考えるようになり、行き着いたのが、イスラーム文化を楽しく表現した絵本だった。のちにプロフィールで紹介した翻訳絵本を出版した。これらの絵本の良さは、宗教は単体で存在しているわけではなく、生活の楽しみや家族との時間の中で存在することを理屈でなく表現しているところである。絵本を探すための旅もしたが、一冊の絵本を翻訳するための旅もした。『ラマダンのお月さま』を翻訳したときには、名古屋モスクの子ども会を訪れお母さんたちの話を聞いた。『イードのおくりもの』の原作者に出会うためにアラブ首長国連邦のアブダビも訪れた。翻訳せずとも、原書絵本を見てもらうだけでも参加者には学びの発見があることを知り、絵本展示や絵本トークをたびたび開催した。イスラームに関する絵本の翻訳・絵本をめぐる旅を通じての実践報告を行うとともに、絵本トークの一部を参加者のみなさんと共有したい。

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