第8回「平和の文化」連続トークのお知らせ

複雑化する複合的危機における人道・開発と平和のネクサス(Humanitarian, Development and Peace Nexus)と共生社会に向けてーシリア危機対応からの学び

日本国際理解教育学会内に新設された重点課題事業タスクチームでは、「平和の文化」をテーマとする連続トークの実施を活動の一つの柱としています。国際理解教育の原点でもある「平和の文化」を基本テーマに据え、多くの会員による多様なサブテーマ・切り口での話題提供を通して、会員間に多様な語り合い、学び合いを生み出す連続トークをつくり出したいと思います。

第8回「平和の文化」連続トークを以下のとおり実施します。ふるってご参加ください。

日時
2024年2月17日(土) 19:30~21:30

開催方法
オンライン Zoom *お申し込みされた方にZoom URLをお送りします。

話題提供者
馬目美奈子さん <プロフィール> NGO勤務を経て2007年から主に国連開発計画(U N D P)で危機予防、対応・平和構築分野を中心に活動。UNDPネパール国事務所、ユニセフ(UNICEF)東ティモール国事務所、U N D Pニューヨーク本部危機対応復興局での勤務後、UNDPヨルダン国事務所でのシリア難民・ホストコミュニティ支援を経て、2023年8月までUNDPシリア国事務所副所長代理として社会経済復興・社会保障、ローカルガバナンス、気候変動などのプログラム策定・実施のほか、2023年のトルコ・シリア北西部地震への対応にあたる。UNDPのSURGE(危機対応)アドバイザーとして2020年アゼルバイジャン、2022年アフガニスタンに派遣。早稲田大学教育学修士、英国ヨーク大学戦後復興学修士。

概要
社会経済、環境・気候、地域情勢など様々なリスクが複合的に関係するポリクライシスにある現在、持続可能な平和と共生を志向する活動は「どのように(How)」行うかが「何を(What)」するかを超えて重要です。紛争から12年経ち複雑化・政治化するシリア危機の中、2017年から2023年までUNDPシリア国事務所で復興・レジリアンスプログラムに携わる中、人道・開発と平和のネクサスと共生社会を目指す活動の具現化には短期化・細分化されたプロジェクトや活動から、いかにコミュニティレベルの水平なつながり(Horizontal integration)とマクロ・ミクロの垂直な繋がり(Vertical integration)、さらには過去・現在・未来への時間軸の繋がりを生み出して持続的・構造的変化を及ぼすインパクトを生み出していくことができるのかが重要であると感じてきました。同時に、人間の社会的関係性や「学び」のプロセスを含めたインパクトを捉えることの重要性や、複合的危機の中の当事者と働く時のナラティブ・物語りの重要性とコンパッションのあり方についても考えました。地域型レジリアンスアプローチ(Area-based approach)、紛争レンズを中心に据えたアプローチ(Conflict sensitive approach)、ポートフォリオアプローチ( Portfolio approach)ほか、ジェンダーと気候変動からのアプローチなど、有効なアプローチの紹介や、その他経験と学びを共有させていただき議論できればと思います。

申し込み先
https://forms.gle/XFJu3rYqbgsxiHf67
お申し込み締め切り2024年2月16日(金)16:00  

問い合わせ先
重点課題事業タスクチーム 山西 yyuji★waseda.jp  ★を@に変えてくお送りください

Share: Facebookでシェアする Twitterでシェアする
Copyright © Japan Association for International Education
Facebook Page
プライバシーポリシー